2013年度 第3回 生涯学習特別講義のご案内

「鼻アレルギー・花粉症」~自己管理から最新治療へ~

「生涯学習特別講義」は本学独自のネットワークにより、社会の第一線で活躍する著名な先生をゲスト講師として招き、講義やパネルディスカッションを行う特別講義です。

花粉症とは、スギ・ヒノキなどの植物の花粉により引き起こされるアレルギー症状のこと。人間の免疫機構が関係していますが、ではどうして花粉症が起こるのでしょうか。
しかも、今のところ、花粉症を完全に治す薬はないといわれています。では前もって防ぐことができるのでしょうか。あるいはどうしたら症状を軽くすることができるのでしょうか。では、花粉症を防ぐための自己管理法や初期治療の方法にはどういったものがあるのでしょうか…などの最新医療について報告します。

今回の午前の部では、花粉症、鼻アレルギーについて、鼻の構造から自律神経の影響など、基本的な仕組みについて学びます。午後の部では、花粉症・アレルギー性鼻炎などの領域では日本の水準をリードしている、千葉大学大学院医学研究院教授 岡本 美孝先生から最新の治療についての講演があり、昭和大学医学部 耳鼻咽喉科学講座講師 渡邊 荘先生からは花粉症・アレルギー性鼻炎の症状と自己管理についてお話していただきます。

なお「生涯学修特別講義」は、学外の一般の方々についてもすべての講義が受講可能ですので、ご参加を希望されるご友人やお近くの方にもぜひお声掛けください。
参加を希望される方は、下記の申込要領に従って手続きを行ってください。

『心身健康アドバイザー』称号を取得されていない方は、こちらの申込手順に従って手続きを行ってください。

日時

2014年3月15日(土)
9:30~16:50(予定)

場所

人間総合科学大学 蓮田キャンパス[埼玉]
JR蓮田駅 徒歩約13分もしくはバス4分
会場へのアクセスはこちら

ゲスト講師

『花粉症の現状と最新の治療』
岡本 美孝先生

千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部腫瘍学教授
千葉大学医学部附属病院未来開拓センター長、副病院長

140315_2依然として患者数が増加していると考えられている花粉症は、睡眠や学業への影響から患者のQOL障害が強いことが知られています。
また自然改善は中高年者を除くと少なく、特に小児では多くの患児は改善が無いまま成人に移行しています。
近年、様々な特徴をもった安全性の高い薬剤の登場などで治療手段に向上がみられています。
薬物療法のポイントは初期療法と重症度/病型に合わせた治療です。
ただ、薬物療法はあくまで対症療法であり、自然経過を改善させる治療として免疫療法に期待が集まっています。
講演では花粉症の現状、治療、今後の展望について解説します。

【岡本 美孝先生プロフィールはこちら】


『鼻アレルギーのセルフケアと治療』
渡邊 荘先生

昭和大学医学部 耳鼻咽喉科学講座 専任講師

140315_1近日公開予定です。

【岡本 美孝先生プロフィールはこちら】


本学講師

『健やかで幸せな老後を迎えるための食と栄養を考える』
久住 武先生
人間総合科学大学 人間科学部長

130706_5動物の五感の中で一番重要なのが「嗅覚」だといわれています。
その理由には、接触することなく天敵を感知したり、食物の状態を見分けることができたり、交配のために異性を確認できる…などの点があげられます。
動物にとって、嗅覚は生存のもっとも基本的な機能として発達してきたのです。
しかし、ヒトを含む霊長類は樹上生活において臭覚よりも視覚を選んで脳を発達させてきました。
枝へ飛び移って、木の実などの餌を得るためには好都合だったからだが、さらに昼間の生活を選んだヒトは、二足歩行を獲得したのちも視覚優位の脳を維持してきました。

この臭覚を担う大事な器官である鼻ですが、呼吸器としては、吸い込んだ空気の加温・加湿・防塵という3つの主な機能をもち、特に埃や細菌、有害物質などに対する防御器官として異物を排除する役割をはたしています。
花粉が鼻腔から侵入してくると、鼻粘膜の繊毛が異物である花粉を鼻の外へと除去しようとしますが、残った花粉は鼻粘膜に付着し、抗原成分を粘膜に浸透させていきます。
これが花粉症/アレルギー反応の最初の段階です。
今回は、その鼻の中の構造と機能について考えます。


『鼻粘膜の自律神経と免疫』
鈴木 はる江先生
人間総合科学大学 保健医療学部 教授

140315_3自律神経は内臓の働きを調節する神経です。活動するときに交感神経、休息するときに副交感神経が働いて、体内の状態を活動状態に応じて整えています。
自律神経は鼻粘膜にも分布して鼻粘膜の血流や分泌も調節し、さらに免疫系の器官のリンパ節や脾臓にも分布して免疫機能にも影響を及ぼしています。

本講義では、自律神経と免疫系の基本的仕組みについて述べ、鼻アレルギーに関係する自律神経の働きについて紹介します。

※ 講師、講演内容は一部変更となる場合がございます。

受講料

無料

受講申請期限

~3月6日(木)必着【申請期限厳守

受講許可書本学発送期日

~3月11日(火)

心身健康アドバイザー更新ポイント

2ポイント

申込要領

往復はがきに以下の通り記載の上、送付願います。
受講許可書は往復はがきの返信をもってかえさせていただきます。

postcard

重要!

受講終了時に、上記「受講許可書」と引き換えに「修了証」(※)をお渡ししますので、当日は「受講許可書」を忘れずにお持ちいただくようお願いいたします。
なお、修了証は全時限受講された方のみに発行いたします。
※ 『心身健康アドバイザー』称号更新申請時に必要となります。