第10回 心身健康科学サイエンスカフェ

「自然科学と人文科学の融合」
日程 2012年5月11日(金)
開場 17:30
開演 18:00~20:00
会場 人間総合科学大学・東京サテライト
講師 青木 清 人間総合科学大学 副学長
主催 人間総合科学心身健康科学研究所
参加費 500円(資料代・飲み物代含)

講師紹介

130316_2青木 清(あおき きよし)
人間総合科学大学 副学長
人間総合科学研究科 研究科長
心身健康科学専攻 専攻長
日本心身健康科学会 会長

【主な経歴】
上智大学理工学部教授、同大生命科学研究所所長、同大名誉教授、
ローマ法皇庁生命アカデミー会員、元日本生命倫理学会長

【講演の内容】
20世紀の半ばに、ワトソンとクリックによって遺伝情報物質であるDNAの構造についての二重らせんモデルが提唱されて、それまで謎とされていた遺伝子DNAの複製のメカニズムが物理的・化学的に理解できるようになった。そして、遺伝という現象が、生物のみの神秘でも何でもなく、物質現象であるということが明らかになった。

しかし、生物は、他の物質現象の世界とは違った世界を作っている。特に人間は、大脳皮質の発達によって文化的な世界を形成しているため文化・文明を創りあげてきた。

一方、いくつかの大きな転換を経てきた自然科学の歴史をひも解くと、それは物質の世界の探求から始まり、物質を基盤においた生命の探求に移行し、現在、それを超えた精神の探求へと向かっている。

ここで、生命科学の20世紀から21世紀の課題を見てみる。一つが人間も含めた多細胞生物の体制(構造)の研究にあった。これは現在大きく進展している。この点に加えて脳など高次神経系の研究を通じて精神の問題へ科学的なメスをいれることも重要な課題となっている。もうひとつは、人類も含めた無数の動物、植物、微生物のつくっている生態系の実体の研究がある。

今回のサイエンスカフェでは、以上の自然科学の大きな流れ、生命科学の現在の課題を考えていきたい。特に肉体的生命と精神的生命のぶつかる場が脳であるという点から、脳のはたらきを明らかにすることが「精神的生命」の解明における具体的な課題であることに触れ、物質→生命→精神の方向へ向かっている自然科学について、科学史の視点から述べる。

前回のサイエンスカフェ

第9回のサイエンスカフェは2月17日(金)に東京サテライトにて「スポーツ栄養学の現状と今後の展開」というタイトルで本学の小林 修平教授に講義をしていただきました。
当日は約40名の方々が参加し、軽食を交えてのフリーディスカッションではさまざまな意見が飛び交い、参加者にとってとても有意義な時間を過ごすことができました。

お申し込み方法

お申し込みフォーム、メール、またはお電話にてお申し込みください。
お申し込み時には、以下の内容をお知らせください。

①「2012年5月11日サイエンスカフェ受講希望」
② 氏名
③ 郵便番号
④ 住所
⑤ 電話番号
⑥ 参加希望人数
⑦ ご所属研究機関・研究分野など

→ お申し込みフォーム
→ メール:jshas@human.ac.jp
→ 電話:048-749-6111

主催:人間総合科学心身健康科学研究所
共催:人間総合科学大学 日本心身健康科学会