第3回 心身健康科学サイエンスカフェ

人と自然と生命(いのち)の共生のかたち~脳、環境、そして心身健康科学~
Sustainability of human and the earth:Brain, Environment and Human Sciences
日程 2011年2月18日(金)
開場 17:30
開演 18:00~19:30
会場 人間総合科学大学・東京サテライト
講師 林 縝治 人間総合科学大学・大学院 教授
主催 人間総合科学心身健康科学研究所
参加費 500円(実費:資料代・飲み物代ほか)

講師紹介

cafe_03林 縝治(はやし しんじ)
人間総合科学大学・大学院 教授

【主な経歴】
UCLA脳研究所研究員、国立がんセンター研究所内分泌生理学研究室長、
(財)東京都神経科学総合研究所部長、横浜市立大学理学部機能科学科教授、同大学大学院総合理学研究科教授、特定非営利活動法人海辺つくり研究会理事

【講演の内容】
2010年10月に名古屋で生物多様性条約のCOP10が、11月にはメキシコのカンクンで気候変動枠組条約のCOP16が開かれました。COP(コップ)は、締約国会議(Conference of the Parties)の略称です。

この二つの条約は1992年にリオデジャネイロで開催された「地球サミット」を起源とした双子の条約と呼ばれています。これらの会議は人と自然との共生を図るために全地球的な問題を国際的な枠組で解決していこうという目的で開催されたのですが、先進国と発展途上国との間の利害の対立があったりして、なかなか具体的な進展が見られず、発足から20年経過した現在でも地球の危機的な状況は解決していません。

私は、COP10に関連して日本の政府が提案した「里山イニシアティブ」の報告書作成に携わったので、その内容を簡単にご紹介します。

日本人は昔から、自然と巧みに共存・共生する知恵を用いて、人手が加わることによって生物の多様性と生産性が高い社会を作ってきました。これを「里山」とよび、その海版が「里海」です。私たちはこれらの知恵によって、持続的・循環的社会を続けてきた面があります。しかしながら、ここ1~2世紀間の社会の急速な工業化と都市化の影響で、われわれが保ってきた共生のためのバランスが崩れてきています。

心身健康科学についても同じようなことが云えるのではないでしょうか。
人のこころの健康は人の身体の健康と無関係ではいられません。また、人間社会や文化を含めた広い意味での「環境」を無視してはこころの健康が維持されるのは難しいのではないでしょうか?一方、社会の発展・進展を否定して、昔のものだけが良いのだとは誰も考えてはいないでしょう。

ではどうすればよいのでしょうか?
皆さんと一緒に考え(そしてできれば行動する)ためのヒントを話したいと思います。

お申し込み方法

お申し込みフォーム、メール、またはお電話にてお申し込みください。
お申し込み時には、以下の内容をお知らせください。

①「2011年2月18日サイエンスカフェ受講希望」
② 氏名
③ 郵便番号
④ 住所
⑤ 電話番号
⑥ 参加希望人数
⑦ ご所属研究機関・研究分野など

→ お申し込みフォーム
→ メール:jshas@human.ac.jp
→ 電話:048-749-6111

主催:人間総合科学心身健康科学研究所
共催:人間総合科学大学 日本心身健康科学会