第34回 心身健康科学サイエンスカフェ

「わが国における臨床化学分析のGlobal Standardizationに向けた活動   – 国際的な治験や治療プロトコルに通用する検査データを目指して – 」
日程 2017 年 5 月 12 日(金)
開場 17:30
開演 18:00 ~ 20:00
会場 人間総合科学大学 東京サテライト(御茶ノ水)
講師 山舘 周恒
 人間総合科学大学・特任教授
主催 人間総合科学心身健康科学研究所
参加費 500円(資料代・飲み物代含)

講師紹介



山舘 周恒
(やまだて しゅうこう)
 医学博士
  人間総合科学大学・特任教授

【主な経歴】
・日本大学医学部病態病理学系臨床検査医学分野兼任講師
・新渡戸文化短期大学臨床検査学科客員教授
・文京学院大学保健医療技術学部臨床検査学科非常勤講師
・桐蔭横浜大学医用工学部生命工学科非常勤講師
・日本臨床検査自動化学会副理事長
・日本臨床化学会理事(学術担当)

【講師からコメント】
 皆さんは、健康診断などで血液検査の結果に一喜一憂されることも少なくないのではないでしょうか。この血液検査、特に脂質や酵素など、演者自身が臨床化学会プロジェクト活動を通して永年関わってきた測定法の標準化について紹介します。現在、国内では、どこで測定してもほぼ同一の値が得られ、その値は共通の基準範囲で判断されるようになってきました。しかし、世界的視野でみると、日本独特の測定法も存在し、海外との共同研究や臨床試験(治験)で支障をきたす検査項目もあります。例えば、酵素のアルカリホスファターゼのわが国の測定法は血液型のB・O型のヒトが食後に測定すると高値を示す傾向があるため国際的な治験などでは通用しないのが現状です。また、中性脂肪の場合、海外ではトリグリセライド、ジグリセライド、モノグリセライド、グリセロールを測り込む方法を用いていますが、日本ではグリセロールは消去して測定しています。このような課題を解決すべく進められている世界的なハーモナイゼーションの活動をお話しします。さらに、ウイルス抗体価の測定にはDNA増幅法(PCR)が、病原微生物の同定にはMALDI-TOF MS法が用いられ、最新の科学技術を利用した高精度の分析が行われている現状も紹介します。

ご案内ポスター(PDFファイル)

お申し込み方法

お申し込みフォーム、メール、またはお電話にてお申し込みください。
お申し込み時には、以下の内容をお知らせください。

①「2017 年 5 月 12 日 サイエンスカフェ受講希望」
② 氏名
③ 郵便番号
④ 住所
⑤ 電話番号
⑥ 参加希望人数
⑦ ご所属研究機関・研究分野など

お申し込みフォーム
→ メール:jshas@human.ac.jp
→ 電話:048-749-6111

主催:人間総合科学心身健康科学研究所
共催:人間総合科学大学 日本心身健康科学会