第8回 日本心身健康科学会 学術集会を開催しました

2009年2月21日(土)、人間総合科学大学東京サテライトキャンパスにて『第8回 日本心身健康科学会 学術集会』を開催しました。

大会のテーマは『感じる脳、創造する脳-脳科学からみた「よりよく生きる」知恵』でした。当日は105名の学会員が参加しました。

特別講演は本学会副会長である新井康允先生に「人間らしさと脳」と題し、前頭葉を中心とした人間らしさに関わる脳機能についての講演をして頂きました。
またシンポジウムでは、昭和大学第二生理学教室の政岡ゆり先生、国際医療福祉大学大学院臨床心理学専攻の中川佳子先生、ポーラ化成工業(株)の坂崎ゆかり先生の3氏に講演をしていただきました。
政岡先生は「香り豊かに暮らす-呼吸・嗅覚・情動の脳内関連の視点から-」として先生の研究分野である嗅覚、呼吸を中心に情動と脳機能の関連についての知見を講演していただきました。
中川先生には「高齢者の認知能力を活用した脳の活性化 いきいきと幸せな老齢期を過ごすために」として高齢者において比較的能力が維持されている言語性知能に焦点を当てご講演いただきました。
坂崎先生には「高齢者用ファンデーションの開発と、脳波解析によるメーク料の有用性評価」としてメーキャップの前後の脳波解析などの生体評価、心理評価。化粧品の使用性や、有用性、心理的満足感などの研究データを提示し、メーキャップにより高齢者のQOLの向上が起こるという可能性を講演していただきました。

今回はシンポジスト3氏全員が女性であり、また新進気鋭の研究者の先生であるため、それぞれ先駆的な研究内容を講演していただきました。

パネルディスカッションにおいては会員と特別講演の新井先生、3名のシンポジストとの活発なディスカッションが行われました。

一般講演では6題の演題発表があり、発表後ラウンジにて行われたポスターセッションも含め、会員と演者との活発なディスカッションが行われました。

今回の演題発表は全体的にバラエティに富んだ研究発表であり、「心身健康科学」という研究領域がいかに学際的な領域であるかを改めて感じさせられました。

是非会員の皆様にも一般演題発表への積極的なご応募をお待ちしております。

 

当日の様子

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新井康允先生による特別講演
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パネルディスカッションの模様
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ポスター発表の模様
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一般講演の模様